ホンダ ヴェゼルのCM曲「きらり」のヒット、日産スタジアム無観客ライブ、NHKでの特番、Google Pixel6のCMに起用と「燃えよ」のMV撮影、MISIAへの楽曲提供と、昨年に増して今年もなにかと藤井風が話題です。お客さんと話をしていても、今まで届いていなかった層、マーケティング用語で言うところのレイトマジョリティーまで到達しているのが感じられます(簡単に言えばオジサン連中も話題にするようになったってことです)。
不特定多数の人と話すバーテンダーなんて因果な仕事を地元岡山でしていると、息子が同級生だった人とか、城東高校で藤井風が3年生の時に1年生だった人とか、お姉さんと同級生で実家の喫茶店にもよく行ってた人とか、薄いながらも繋がりのある人とお話しする機会があります。そんな中から稀にメディアに載らないような話も入ってきます。
藤井風が在学中に城東高校の先生だった方のお話。
高校3年生を受け持つ先生の最も大事な仕事は、大学進学なり就職なり無事に生徒を次のステップに送り出すことだそうです。城東高校は進学校なので多くは大学進学となります。面談して本人の志望を聞いた後に、3年の先生団が一堂に会して生徒一人一人の今後について会議をするのだそうです。もちろん生徒のためですし、学校のためでもあるので真剣です。
で、藤井風は進学はしないとキッパリと言ったそうで、それを聞いた先生団は満場一致で、
「まあ風くんだからねぇ……。音楽の道で食ってくんじゃないの」
と誰も志望を否定しなかったそうです。やはり学生時代から独特で際立っていたそうです。
そのうち「俺、友達なんで今度連れてきますよ」ぐらい近しいお客さんが来てくれることをほのかに期待しているのですが、藤井風はお酒飲まないんで当店に飲みに来ることは無いでしょうね。
特集を組むぐらいだからNHKは今年の紅白歌合戦に何としても藤井風に出演してもらいたいのでしょう。藤井風ほどの実力とカリスマ性があれば、紅白に出ても出なくても今後のキャリアに大きな影響はないでしょうが、断る理由もない気がするし。さてどうなるか？
地元の里庄からライブ中継なんてのもあるかもしれません。中継するならステージは太陽の丘公園でしょう。NHKとしては、藤井風が一気にスターダムに駆け上がっていったストーリーの演出として申し分ありません。もちろん、僕みたいな場末のバーテンダーにそんなトップシークレット情報が入ってくるわけもなく、あくまで僕の想像です。
まだ気が早いですが大晦日が楽しみです。
コロナも落ち着いて世の中が平常に戻りつつある今の気分にフィットする良い曲ですね。なんかガンバロウって気になります。
