岡山 BAR SEVENじゃがな

岡山でバーやってます

大人の食の教養 岡山の魚編

先日、深山公園の道の駅に行ってきました。

目的は英国庭園の見学と魯肉飯を買って帰ることだったのですが魯肉飯はその日は売っておらず、代わりに魚屋で金目鯛を丸一匹と名物だという焼き穴子を買って帰りました。金目鯛は半身を刺身、残りを塩焼きと煮付けにしました。金目鯛は刺身と煮付けが美味しいですね。かなり立派な鰆やアコウ、真蛸などの他、色々な魚を売っているので深山公園道の駅の有馬鮮魚おすすめです。

で、そのとき見付けて買ってきたのがこちらの備前焼の瀬戸内の魚の箸置き。

釣り好き・魚好きなのでカウンターでもよくお客さんと魚の話題になるのですが、話していて「はたして一般的にはどれぐらい魚のことを知っているのかしら?」と、ふと思うことがあります。箸置きなので縮尺はバラバラですが、名前を答えられるでしょうか?

 

正解は左からシャコ、舌平目、真鯛メバルです。どれも岡山を代表する美味しい魚ですね。皆さん、正解率はいかがだったでしょうか?切り身やお皿に載った魚しか知らないとなかなか分からないかもしれません。食や店についてあーでもない、こーでもないと語るなら、これぐらいは教養として知っておいてしかるべきでしょう。と言っても僕も釣りを始める前はメバルは答えられなかったと思います。

箸置きは王子ヶ岳の王子窯で作っているもので、深山公園や宇野駅で売っているそうです。ワタリガニもありました。しばらくワタリガニ食べてないなぁ。2個で500円と安いし可愛いので、ご自宅用やお土産におすすめです。

 

Youtubeとウイスキー

時代の流れなので当然と言えば当然ですが、最近ウイスキーに興味を持ったというお客さんの多くがYoutubeをきっかけとしています。オーダーがモンキーショルダーやアラン シェリカスク、バスカーあたりのハイボールなのですぐに分かります。こういう人の特徴として好きなYoutuberへの絶対的な信頼があります。バーテンダー歴30年超え、ウイスキーも18歳から大好きで飲んでいる人間が目の前に立っているのにYoutuberの言っていたことのほうを信用します。Youtuberは毎日見ていて僕とは初対面なので仕方ないとはいえ、なめんなよ、マジで。

自分も色々な動画を見ます。釣りや料理や魚の捌き方、DIYなどの手を動かす作業工程といったHow toとしては、文章や画像で見るよりも動画のほうが理解しやすいからです。しかしウイスキーというのは座学と経験の積み重ねで理解を深めていくものです。動画で見るより本読むほうが早いし情報も偏りが無いし、実際の飲まなきゃ何一つ身につかないし、あまり参考にならないので動画を見ることはほとんどありません。暇なときにたまに業界の最新ニュースを話している人の動画を見るぐらいです。それでも文章を読むほうが早いので、やはりウイスキー関連の動画はあまり見ません。

ほとんどのお客さんは再生数を稼ぎやすい「おすすめウイスキーBEST5‼」みたいな動画しか見なくて、肝心の製法とか見ないのね。製法は動画のほうが理解しやすいのに。

と、動画を探してみたんですが、これっていうのがなかなか無いですね。やはりまずは本を読んでキチンと理解してから色々な動画を見たほうが良いかも?一番良いのは蒸留所に行くことです。やはり動画で見るのと五感で感じるのとでは超えられない壁があります。ウイスキー飲まないし英語が話せないうちの嫁さんでもスコットランドで3つほど蒸留所を見学したらおおまかな製法は理解してましたからね。

動画でウイスキーを学びたいなら、スコットランドの映像をたくさん見て「スコットランド行きてぇなぁ~!」って気持ちを高めるのが一番正しいかもしれません。今は日本にもたくさん蒸留所が出来たので日本でも良いです。

 

最近なにかと時短だのタイパだのと早くてお手軽にを重要視する傾向があります。これは今に始まったことではなく、昔から「これをするだけでOK」みたいなダイエットや健康食品も人気なので、人間は本来なるべく楽したいように出来ているのものなのでしょう。そういう思考は自分の身の回りの全ての物事に渡るのでよろしくありません。詐欺とかに騙されやすいのはこういう思考の人です。

先日も朝のテレビ番組でパックご飯にバターとベーコンと溶き卵をのせてレンジでチンして簡単オムライスと紹介しているのを見ました。出来上がったらパックのまま食べてるのね。日本人の心の貧しさもここまで来たかと朝から憂鬱になりました。

何かを習得するときには、なるべく効率化して空いた時間のリソースをより深い部分の理解に充てる、というのが正しい時短です。ただ単に簡単お手軽にチャチャっと済ませる先には何も身に着かない薄っぺらい人生があるだけです。

 

その人がその分野でどれぐらいのレベルの人か、情報発信者も精査しなければいけません。Youtuberやブロガー、インフルエンサーも画面では立派に見えてもただの一個人でしかありません。自分の情報リテラシーを客観的に把握しておくことも大事です。情報が精査できない人ほど、ちゃんと専門分野で名のある人が専門書として発刊している書籍を読んだほうが良いです。ちゃんと内容の正確さに責任をもって書籍化していますからね。Youtuberも「ハイボールも美味しいですけど、本来のウイスキーの香りを楽しむならストレート一択ですよ」のひとことぐらい言ってもらいたい。現場はけっこう迷惑してるんだよね。

というこの文章も、ただのおじさんのいち意見でしかありませんので話半分ぐらいで理解しておいてください。



GW営業のお知らせ

ゴールデンウイークの営業のお知らせです。といっても6日(月)はお休みするので今日が最終日ですが。

 

今年のGWは暇でしたね~。夜の街には若い人はたくさん居るけど、中年が全然居ません。「最近の若い奴は酒を飲まない」なんてよく言いますが、若い子のほうが頻繁に外に出掛けて、おじさんは家でストロング缶や4リットルのウイスキー買ってハイボール飲んでいるんでしょうか。

近ごろ、岡山市中心部を見渡すと10年以上続いていた居酒屋がバタバタと閉業しています。諸々の価格高騰を販売価格に転嫁できなかったお店は今凄く厳しい状況でしょう。当店も取扱商品の90%以上が輸入品なので他人事ではありません。年明けからずっと売り上げは危険水域です。と言っても22年間常に危険水域なので、ある意味平常運転です。

最近知って驚いたのですが、国税庁の統計では飲食店だけでなく全ての企業の10年生存率は6.3%なのだそうです。20年となるとなんと0.39%!つまり起業から20年持つ会社は250社に1社ということです。当店も自分で経営していてなんで22年も潰れないでいられるのか不思議です。嫁さんと米国ハイテク企業に感謝です。神田さんの為替介入で米ドルが下がった影響で保有株式資産も目減りして散々なGWでした。

 

先週の休日は、僕の知る限り今現在、岡山市内で20代女性の人気・認知度No.1の「韓国屋台料理とプルコギ専門店 ヒョンチャンプルコギ 岡山駅前店」に行ってきました。ここは店の前を通るといつも満席で賑わっていますし、当店調べでは20代女性の認知度100%です。広島で食辛房という焼肉店を中心に数十店舗を運営している(株)グラットンのフランチャイズブランドの一つです。

セントラルキッチン制ながら、出てくる料理はちゃんとしているし、看板料理のプルコギとサムギョプサルにいたってはスタッフがテーブルで調理してくれます。知らずに店に行ったらほとんどの人はFC店とは気づかないと思います。

 

「たまには若い女子を見て目の保養をせねば」と前日からワクワクしていたのですが、いざ店に入ると、お客さんの9割が女性ですが平均年齢は推定23歳ぐらい。若すぎて子供にしか見えなくてオジサンには目の保養になりませんでした。たまには辛い物が食べたかったのですが、韓国料理って実はチャプチェやプルコギ、チーズタッカルビなど甘い煮込み料理が多いんですね。あと店名にはプルコギと入っていますが、サムギョプサルを食べてるグループのほうが多かったです。店員さんに聞いてもサムギョプサルのほうがよく出るのだとか。

 

子供が大きくなると親として自分が美味しいと思う店に連れて行きがちですが、若竹煮なんか出てきても子供の反応はイマイチだったりします。たまには子供の方に合わせて出掛けるのもよろしいかと思います。ただし今回は、それなりに食育に気を使って育てたうちの娘の反応は「甘過ぎる」とイマイチでしたが。

先日も「今日の昼、何食べたい?」って聞いたらパエリアをリクエストされて、朝から鶏肉と海老、イカを買ってきてパエリア作りましたよ。普通、パエリアなんかリクエストするかね?

庭のイタリアンパセリはまだ育っていないので省略。しかし最近パプリカ高いですね。

 

チェーン店も様々ですねという話

 かのフランスの美食家、ブリア=サヴァランは「料理人にはなれるが、肉焼き師は生まれつきの才能である」と言ったそうです。

突然何かと言いますと、先日、近所の最近出来た鰻専門店に初めて行ったんです。鰻一匹の特上ひつまぶしが3200円と、今どきの鰻にしては安い。チェーン展開しているからこそなせる低価格かと思って期待して店に行きました。

入店すると目の前には券売機が…。カウンター席の前には間仕切りがあり厨房は全く見えません。嫌な予感がして引き返そうかと思ったのですが、一度食べてみないことには意見は言えないので覚悟して食べてみることにしました。「水はセルフでお願いします」と言われて席について周囲を見回すと内装はちゃっちいし、視界の至る所に店のこだわりや、テイクアウトメニュー、口コミのお願いなどのセンスの無いポップが並んでいる。嫌な予感は増すばかり。3200円も払う価値はあるんだろうか…。

肝心の鰻は関東風とはいえパリ感ゼロで炭の香りもしない。建物の外でも炭焼きの香りしないし。後日調べると、この店は高知のうなたんグループのフランチャイズ店だそうで、アルバイトでもボタン一つで失敗無く鰻が調理できるハイテクマシーンが売りだそうな。おそらく捌いて下焼きは工場かセントラルキッチンで行っていて、店では真空パックで送られてきた鰻を機械で温め直しているだけだと思う。
未経験でもOKだそう。

正直な感想はスーパーで買った鰻を上手に焼いたほうが美味いんじゃないか。どうせ鰻を食べるなら、岡山市内なら予算をいくらか足して「くりはら」のうな丼か「うおじま」のひつまぶしをおすすめします。

ということで後日、スーパーで鰻買ってきて庭で焼きました。
皮目が焦げすぎたけどこっちのほうが断然美味いわ。

ブリア=サヴァランの言葉どころか、肉よりも鰻を温度ムラのある直火炭焼きで上手に焼くほうが難しいと思います。昔から「串うち3年、裂き8年、焼き一生」なんて言葉もありますし。職人の育成やチェーン店としての安定感を考慮すると、炭焼き鰻のチェーン展開はまず不可能だと思います。チェーン店だと真空パックを温めなおすのがせいぜいかと。

これは出来ん。

また別の日には近所のとんかつ専門店「ふく徳」に行ってきました。かもがた茶屋などを運営する岡山で老舗の飲食グループのケイコーポレーションの店舗です。場所はここ数年、一蘭資さんうどん、ゆず庵、木曾路などが進出している児島線沿いのフードビジネス激熱エリアです。結論から言うと美味しかった。東京や大阪の有名店で見るような、しっとり柔らかい中心が奇麗なピンク色の極厚のヒレカツやランプ牛カツが食べられます。大都市の有名店みたいに大行列に並ばなくても美味しい極厚とんかつがフラッと行って気軽に食べられるのが凄い。チェーン店ならではの安心感とお得感があるので誰にでもおすすめできる店です。

ピンクの極厚ヒレカツは食中毒を起こさないように低温調理で中心まで熱を通す下処理が重要なので、大きなヒレやランプの肉塊の処理を個人店でやろうとするとなかなか大変です。店が大きいだけに業務用フライヤーも大型のハイグレード品が使われていて、小規模個人店で使うようなの小さなフライヤーよりも食材を入れた時に油の温度が下がりにくくカラリと揚がります。メインをフライに限定することにより、豚、牛、鶏に海老と食材は変われどおおまかな作業工程は一緒です。毎日大量のフライを揚げて料理人の熟練度も高くなります。メインが変わっても、ご飯に味噌汁に小鉢など付け合わせは同じなので、提供は器に乗せるだけ。揚げ方以外のサポートはバイトでも出来るので、店舗のオペレーションも組みやすい。

業態としても、とんかつは人気料理だし、かと言ってスーパーの総菜とは次元の違うものを提供することによって単価もそこそこ取れるし、非常に上手いところを突いています。キチンと人材を育てて、ちゃんと調理をしているので競合が表れるのもなかなか難しい。松のやのとんかつぐらいならバイトでも出来るんですけどね。出店場所も周辺に建築関係の企業が多いエリアでハイカロリーな料理が好まれます。内装も質感よく丁寧に清掃もされていて、色々と感心の一言でした。

ケイコーポレーションって店舗寿命が長い店が多いです。広げ過ぎない出店計画が肝らしい。どの店も規模を生かした料理と価格で顧客足度は高い。次は牛タン専門店にも行ってみようかなと思っています。

3月は博多の名店やまや監修のもつ鍋が食べられるということで20数年ぶりにガストに行ってきました。
日曜日の昼だったのでファミリーで満席で、まさにファミレスの正しい姿で雰囲気はなんだかイイ感じ。猫顔の配膳ロボットが可愛かった。しかしアイツ役に立ってんの?もつ鍋は見事にファミレス味に集約されていることに驚きました。全方位でTHE 普通。
ファミレスって起源はアメリカのダイナーで、時間と共に日本にローカライズされた形態なんですね。ダイナー感の雰囲気が懐かしかった。ファミレスには人生で10回ほどしか行ったことないですが。

3月は娘と二人で近所にある県内でカフェとラーメンを展開している某グループの店にも行ってみました。娘の感想はイマイチで特筆することは無いのですが、テイクアウトのNemoバーガーは非常におススメです。店で食べると至って普通のハンバーグがバンズに挟まると大変身。美味しいじゃないか。それでいて驚異の270円。個人店でマックと争おうとしているのか?原価を計算するとイカれた価格設定です。店内で食べると皿に載ってフライドポテトが付くだけで値段が爆上がりするので注意。

チェーン店とひとことに言っても、とにかく安さが売りで薄利多売で展開している場合もあれば(ほとんどはコレ)、規模を上手く生かして満足度の高い商品を提供している場合もあります。事前にしっかりバックボーンを調べてから行ったほうが良いと感じた春でした。


【おまけ】
最近食べた美味いものだと、宇野の無添茶坊のルーロー飯が美味かったです。スゲぇ台湾しています。豚の香りで脳みそが台北の夜市にトリップしました。苦手な人もいるかもしれませんがアジア旅行好きならぜひ。深山公園の道の駅でも買えるみたいです。そろそろ花の季節なので深山イギリス庭園に行ったついでにどうぞ。

50年間ありがとう

変調を感じ始めたのはもう6年ほど前のこと。激痛に襲われ慌てて病院へ。手術して痛みは取れたものの、一度壊れたものは元には戻りません。

それから誤魔化し誤魔化し過ごしていたものの、先週から鈍痛に見舞われ「これはいよいよヤバいぞ…」と不安に駆られ緊急で病院へ。自分を騙して問題から目を背けて生きていても解決することはありません。かかりつけの先生と相談の結果、これ以上苦しむことは無い、もう終わりにしよう、と。ついにサヨナラすることを決断しました。左下の奥歯とのお別れの瞬間です。
原因は定かではないですが、歯の根元が化膿して膿が溜まって痛くなっていたようです。歯肉もブヨブヨになっていて麻酔が効きづらいそうで麻酔を2回追加してもまだ感覚がある感じ。3年前の再手術の時から奥歯はずっとグラグラしていたので、ワインのコルクより簡単に抜けたました。抜くのはアッという間でしたが後の処置がどエライ激痛で、もう少しで50歳にして歯医者さんで涙を流すところでした。

抜歯後もジッとしていても頭がクラクラするほどの痛みで、帰宅して急いでロキソニンを2錠飲んでやっと痛みが納まりました。薬の効き目が切れた頃にはあら不思議、激痛が嘘のように何にもナッシング。憑き物が取れたような晴れ晴れとした気分です。長年、硬い物を下手に嚙んだ時の痛みや歯肉の匂いに悩まされていましたが、こんな楽になるなら6年前にとっとと抜いとけばよかった。

術後は奥歯が一本無くなると凄い違和感でしたが1日で慣れました。嚙合わせる相手が無くなった上の奥歯が下垂してくる可能性はあるそうですが、空いたスペースに残りの歯が寄ってきて嚙み合わせが悪くなるとかも特に無いそうです。奥歯が1本無くなっても基本的には何もしなくて放っておいてもよいそうです。そんなもんなんですね。

人生、ほとんど病院のお世話になっていませんが、かれこれ10年以上、歯科だけは3か月に一度は必ず定期健診に通っています。口腔内の健全な状態は、食事を楽しむのはもちろん、お酒のテイスティングにとって非常に重要です。シンプルに口が臭いとウイスキーの香りどころじゃないですからね。

歯科業界では8020(ハチマルニイマル)運動という言葉があります。80歳に20本以上歯が残っていれば食生活にほぼ満足できるということだそうです。定期健診に通っていても、このように化膿したりで歯を失うこともありますから歯は出来るかぎり大事にしましょうね。

近ごろ、タイの音楽が凄く良い

昔のように物理的な媒体を流通させるしかなかった時代と違い、今やYoutubeや各種サブスクリプションサービスで諸々の制約なく世界各国の音楽を聴けるようになりました。

釣り竿を抱えてバンコクに行っていたころ、ネットでバンコクの色々な情報を漁っていたせいで、一時期Youtubeのおすすめ動画にタイ発信の動画がたくさん上がっていました。そんな中の一つがシンガソングライターのPhum Viphurit。タイで生まれ、幼少期をニュージーランドで過ごしたそう。どうりで英語がネイティブなわけです。

ピースフルな音が印象的な話題作のLover Boyはもうすぐ1億回再生。

個人的ヘビロテ曲はHello Anxiety。ファーストアルバムは特に名曲ぞろいなのでおススメです。アジアだけでなく欧米でも公演を行い世界的な活動をしています。

そしてここ2週間ぐらい聞きまくっているのが、SNSで盛り上がって組んだという今時なタイのデュオ、HYBS。

柔らかく浮遊感のあるシンセの音が心地よく、どことなくシティーポップも感じられます。ロケ地が韓国であるようにアジア圏各地で公演を行っています。残念ながら日本には来てないっぽい。ただし日本人とのコラボ曲はあります。

SIRUPとコラボしたI'm blessed。

ファーストアルバムは良い曲揃いですがMVがなんか変なのばかりなのも面白い。ただし残念ながら、当初から長く続けるつもりではなかったそうで、活動2年ちょっとで年明けに解散を発表。

音楽にはその国の風土が表れるというか、タイのノンビリした感じが音にも表れていると感じます。それでいて世界でも通用する音というのが凄い。最近は日本からも世界的ヒットが出ていますが、アニメの曲とか色物っぽいものとか変化球が多い。音楽だけの真っ向勝負で10、20年後にも聞ける音かというとチョット違う気がするものが多いかなという感じ。日本には面白い音楽多いんですけどね。

今後は世界経済の中心はアジア圏になると言われています。当然、音楽やファッションなどのカルチャーもアジア圏が中心になると個人的には予想しています。これからもタイの音楽に注目です。


ちなみにアジア旅行経験者なら周知の事実ですが、現時点ではアジア中を韓国文化が席巻しています。

さて、どこの国か分かりますか?正解は・・・



THE WINGSというネパールのダンスグループでした。ネパールでもK-POPは人気です。これまた韓国とネパールが融合していて面白い。ネパールポップスも興味深いのですが、また機会があれば。

築18年 自宅リビングのルームツアー

仕事しているとたまに、

「お店もお洒落だからマスターって自宅もお洒落にしているんですか?」

と聞かれます。
お店はコンセプトはスコットランドの田舎の小奇麗なホテルパブ、目的はお客さんのくつろげる空間作りと、やるべきことが明確なのでインテリアの構築も簡単です。
小物はスコットランドで買ってきた物やお酒に関わる物を置いておけばよいし、照明器具もイギリスのアンティークとイケアのクラシカルなデザインの物を選べばそれっぽくなります。当然、生活用品が無いので生活感も無いし、整理整頓さえ出来れば、それなりに見栄えがするようになります。

現時点での変更したい事をしいてあげるなら、味気ないロールカーテンを英国っぽい布カーテンにしたいのと、アンティークで雰囲気のあるゼンマイ式の振り子壁掛け時計が欲しいということぐらいです。でも時間ズレるの嫌なので電波時計が一番良いんですよね~。

店のインテリアは簡単でも、いざ自宅となるとそうは行きません。生活をする場所なので色々とたくさんの物があります。自分だけの空間ではなく嫁に娘にワンコもいます。嫁さんは散らかす病のうえに絶望的にインテリアセンスが皆無だし、娘とワンコはインテリアに全く興味がありません。家自体もローコスト住宅で質感低いし、今どきのインテリアコーディネーター付きでお金を掛けて建てたような家ではありません。

18年前の引っ越し当初は賃貸時代から使っていたダイニングセットや婚礼家具のカップボードをそのまま持ってきて絶望的にダサいインテリアでした。買ってもらったばかりで心情的に捨てずらかったですしね。当時はすでにインターネットはあったといえ、今よりもずっと情報が少なかったのでインテリアを学ぶ場所も機会もありませんでした。

そこからインテリアや植物の勉強をして、少しずつ家具を入れ替えアップデートしてきました。学びの場としてはYoutubeの普及の恩恵は大きかったですね。プロの解説や一般人の成功例・失敗例と色々と参考になります。

今年になって新たに数点のインテリア小物を取り入れて、だいぶ納まりが良くなってきたので、お恥ずかしながらここに公開します。リビングだけですが。犬のおもちゃが散乱しているので1分だけ片付けさせていただきました。

リビングに入った時の眺めはこんな感じです。
コンセプトはナチュラル系というか、北欧風というか、Z世代にとってはただ単に実家風かもしれません。知識のない時に何も考えずに選んだ床材の黄色っぽい明るい色のせいで家具はナチュラルカラーしか合いません。本当はもう少し濃い色の家具が好きなんですけどね。

ダイニングセット以外は全てAmazon楽天とイケアなどネットで買ったものです。高価な物は何一つありません。ただし凝り性の性格ゆえ、こだわりは色々とあります。特にソファーはLOWYAの安物ですが、肘置きの形状が枕にして寝やすいものを厳選しました。おかげで1年の1/3はソファーで寝落ちしています。
寝心地最高。ワンコのおもちゃのボールがソファーの下に転がると、「父ちゃん、取って!」と吠えるので、ボールが入らないように足を短くしています。座り心地はやや悪化。

ソファーの脇に置いてあるシェフレラは先月の誕生日に息子から貰ったばかりのもの。背丈ぐらいに育ってくれればインテリアの雰囲気もグッと良くなるのですが2~3年は掛かりそうです。理想の樹形に整えるよう、また学ばなくてはいけません。

色々と小物を置いている一角は、壁のハロン湾の刺繡絵、ベトナム傘を被ったテディベア、蓮の描かれたボトルスタンド、針金細工とベトナム色濃いめ。全てベトナム旅行で購入したもの。ニッチにはお洒落な洋書をインテリアとして置く手法もありますが、まともに英語も話せないのにそんなトッポいことはしたくないのでコーギー関連の本ばかり。

画像外の左側の続き間の和室を除くと、LDKは16帖とあまり広くないし、床でゴロゴロしたい派なのでソファーの前にテーブルは置かず、テレビは今どき少数派の角置きです。でもこうすると床が広々とします。犬も走り回れるので大喜びです。

続き間の和室は現在は床にクッションマットを置いてお犬様専用部屋と化しています。ワンコが天国に行ったら畳を撤去して床をフローリングかタイルフロアに変えてモダンな旅館のような空間にしたいと考えています。本当はリビングと同じ洋室にしたいのですが、壁が珪藻土なので全てリフォームすると予算が上がりすぎる。ちなみに18年前、僕は和室なんか絶対に要らないと言ったのに、聞く耳を持たないわがままな嫁の要望で和室を作りました。結果、使い勝手は悪いわ、畳は変色するわ、ふすまに染みは出来るわ、なにかと最悪です。こんなんならもう少しリビング広げて玄関収納増やせばよかった。ホント和室は要らん。

夜のくつろぎモードはこんな感じ。
夜中に帰宅したらソファーに寝転がってYoutube見るのが日課です。つい先月、イケアで買った天井を照らすスタンドライトが良い仕事をしています。コイツのおかげでナチュラル系インテリアの刺し色に黒色って有効だなぁと気付いて黒い小物を追加しました。ナチュラル系インテリアでなんだかボヤっとして締まらないとお悩みなら少しだけ黒を取り入れると雰囲気が引き締まります。

我が家が変わっている点は、普通は奥さんがインテリアを選ぶことが多いと思うのですが、リビングの家具や小物のほぼ全てを旦那の僕が選んでいるということです。見えている範囲で嫁セレクトはスコットランドで買ったクマのぬいぐるみと冷蔵庫だけです。嫁が勝手に買ってきた絶望的にダサいクッションカバーやラグは討論の末、徹底的に排除しています。

しかし18年も経つとあちらこちらと痛んできます。
ドアノブは触るところだけ塗膜が剥がれています。ドアノブは当初は鏡のようにピカピカのメッキ仕上げのものでしたが、指紋は目立つわ、メッキは浮いてくるわで10年ほど前に交換したものです。それでも一番よく触るリビングのドアは結局2,3年でこうなります。
ドアや枠に嫁や子供がバッグや荷物をぶつけまくるので角が剥がれています。効率と低価格化の進み過ぎた日本の建具はビニールシートを貼っているだけなので補修が出来ません。新築のお洒落な家のルームツアーを公開しているYoutuberも10年20年後には建具の角の痛みや壁紙の傷や汚れなど色々苦悩することであろう。こういう部分も時間と共に味の出る真鍮や無垢材にしたいところですが、メチャクチャ高くなるし重くなります。

在来工法で隙間が多い我が家は寒さ対策が大変でした。配管や分電盤の隙間を絶縁パテで埋めたり、スイッチパネルの中に防気カバーをインストールしたり、昨年は内窓も設置しました。苦労の甲斐あってかなり快適になりました。昨日は暖かかったのもありますが、日中は2月というのに半袖のエアリズムコットンTシャツ一枚で過ごしていました。

今月は家中のクロスの割れ目をコーキングで補修しました。新築みたい!とまではいきませんが、家が若返ったように奇麗になりました。

キッチンカウンターの腰壁は数年前にDIYLIXILのエコカラットに張り替えました。
我が家のレイアウトだと食事していると醤油や油を含んだタレやドレッシングなど何かと壁に散ります。ビニールクロスだと汚れがなかなか落ちないことがありますが、エコカラットはタイルのようなサラサラとした触り心地なのに、汚れがついてもウエットティッシュで拭けば完璧に奇麗になります。エコカラットは珪藻土のように消臭効果、湿度調整効果があるし、質感が高くてお洒落なのでおススメです。
家は完成したものを買ったら終わりではありません。自分と家族が快適に過ごせるようにカスタマイズとメンテナンスが欠かせません。注文住宅だと家は完全オーダーメイドで他に同じものがありません。生活スタイルだって人それぞれ。自分で学んで自分の家に適した解決法を考えなくてはなりません。大変ですが、それが楽しみでもあります。


インテリアの参考になるおススメ

チャンネル「クリエイティブの裏側」

視聴者の実際の部屋を検証して論理的な解説がとても勉強になります。なかなか見ることのない人の家のインテリアも興味深いです。

違う意味で興味深いのが捨て活動画。

インテリアを考える前にまずは物を減らすのが基本。
しかし、こんな散らかった家でどうやって生活しているのか謎。散らかっている家に限って、なぜか掃除機はダイソン率高め。なんで色々な人が捨て活動画を上げているのかと思ったら、動画で自分の部屋をさらすことによってアドバイスコメントを参考に片づけ方を学んだり、悪口コメントを読んでモチベーションを上げたりしているようです。投稿者が努力の結果、奇麗な部屋になると感動すら覚えます。
僕も死後、子供に迷惑を掛けたくないので定期的に物を捨てるようにしています。

ミニマリストの人の動画も参考になります

自分のモチベーションを上げる手助けになります。しかし超奇麗好きでキッチンに何も置いていない人とかどうやって生活しているのか不思議で仕方ありません。あこがれるけど無理です。我が家は塩、コショウ、醤油など出しっぱなしです。キッチン内は物が多くてお見せできるようなものではありません。

しかし、色々な人の動画を見ると家がスッキリしている人より、散らかっている人のほうがなんだか楽しそうです。笑いのセンスも良いし(動画のコンセプトの違いもありますが)。人間って面白い。