岡山 BAR SEVENじゃがな

岡山でバーやってます

井川蒸留所がかなり凄い

最近聞いた肩書の中で一番強烈なのが、

「Iカップ 泌尿器科医」

常連さんのお知り合いの実在の人物で、画像を見せてもらいましたが、もう漫画みたいでした。仕事にならんじゃろうに。東京在住だそうなので岡山の男性諸君残念!

 

前回記事でインドのポールジョンをご紹介しましたが、倉敷ウイスキーフォーラムでかなりの数を試飲したなか、個人的に一番驚いたのが静岡の井川蒸留所。静岡でも北のはしの南アルプスの標高1200mの山奥で作っているウイスキーです。運営会社の製紙メーカーの十山株式会社の所有林のなかに建てられてます。スコットランドでも水源を保全するために周囲の土地を買っておくというのはよくあることですが、井川蒸留所もその点ではバッチリです。

事前情報ゼロで試飲して「え?なにこれ!凄く良く出来ているじゃないか!」と驚きました。熟成2年未満でニューポットらしい香りが残るものの、酒質は甘く卓越したバランスの良さがあり口に含んだ瞬間に美味しいと感じる素晴らしい仕上がりです。

通常の蒸留所見学では見ることのない部分まで見れる興味深い動画です。こんなに細かくサンプルを取っていることに驚きです。

蒸留マネージャーの瀬戸さんと少しだけ話したのですが、思ったとおりゴリゴリの理系の人みたい。井川蒸留所は将来素晴らしいウイスキーを造ると、動画を見て予想が確信に変わりました。

ここ数年、日本にもたくさんの蒸留所が出来ましたが、正直言って海千山千。飲んでみて「これはちょっとどうよ……」と感じる蒸留所もあります。品質はもちろん、グローバル販売に注力したり業界の構造改革(グループ化や原酒の共有)を進めないと、ブームが去ったころには残っているのは半分から2/3ぐらいじゃなかろうかと個人的には予想しています。いまハイボール飲んでいる人のほとんどは次の他のブームが来たらそっちに行っちゃうでしょう。初代たまごっちの空前の大ヒットで空前の大赤字をかましバンダイの失態から学ぶことは多い。

 

買ったのはノンピートのニューボーン2023。

200mlボトルなので6杯しか取れません。僕が飲み切る前にぜひ。2024年秋ごろに初のウイスキーを販売する予定だそうで今から楽しみです。

最近、食い物のことばかり書いていて、なんで今頃3月の倉敷ウイスキーフォーラムのことを書いているんだという話ですが。自由業で自由な性格なものでスミマセン。