変調を感じ始めたのはもう6年ほど前のこと。激痛に襲われ慌てて病院へ。手術して痛みは取れたものの、一度壊れたものは元には戻りません。
それから誤魔化し誤魔化し過ごしていたものの、先週から鈍痛に見舞われ「これはいよいよヤバいぞ…」と不安に駆られ緊急で病院へ。自分を騙して問題から目を背けて生きていても解決することはありません。かかりつけの先生と相談の結果、これ以上苦しむことは無い、もう終わりにしよう、と。ついにサヨナラすることを決断しました。左下の奥歯とのお別れの瞬間です。
原因は定かではないですが、歯の根元が化膿して膿が溜まって痛くなっていたようです。歯肉もブヨブヨになっていて麻酔が効きづらいそうで麻酔を2回追加してもまだ感覚がある感じ。3年前の再手術の時から奥歯はずっとグラグラしていたので、ワインのコルクより簡単に抜けたました。抜くのはアッという間でしたが後の処置がどエライ激痛で、もう少しで50歳にして歯医者さんで涙を流すところでした。
抜歯後もジッとしていても頭がクラクラするほどの痛みで、帰宅して急いでロキソニンを2錠飲んでやっと痛みが納まりました。薬の効き目が切れた頃にはあら不思議、激痛が嘘のように何にもナッシング。憑き物が取れたような晴れ晴れとした気分です。長年、硬い物を下手に嚙んだ時の痛みや歯肉の匂いに悩まされていましたが、こんな楽になるなら6年前にとっとと抜いとけばよかった。
術後は奥歯が一本無くなると凄い違和感でしたが1日で慣れました。嚙合わせる相手が無くなった上の奥歯が下垂してくる可能性はあるそうですが、空いたスペースに残りの歯が寄ってきて嚙み合わせが悪くなるとかも特に無いそうです。奥歯が1本無くなっても基本的には何もしなくて放っておいてもよいそうです。そんなもんなんですね。
人生、ほとんど病院のお世話になっていませんが、かれこれ10年以上、歯科だけは3か月に一度は必ず定期健診に通っています。口腔内の健全な状態は、食事を楽しむのはもちろん、お酒のテイスティングにとって非常に重要です。シンプルに口が臭いとウイスキーの香りどころじゃないですからね。
歯科業界では8020(ハチマルニイマル)運動という言葉があります。80歳に20本以上歯が残っていれば食生活にほぼ満足できるということだそうです。定期健診に通っていても、このように化膿したりで歯を失うこともありますから歯は出来るかぎり大事にしましょうね。