岡山 BAR SEVENじゃがな

岡山でバーやってます

マニラ在住の息子の就職がドイツの会社に決まりました

フィリピンでの大学4年間を終え、我が家の息子の就職が決まりました。ようやく人生一つ肩の荷が下りて気持ちも財布も楽になりました。

息子は日本での受験戦争に完敗。イカれた父親のアドバイスを発端に、そんな父親に培われた並外れた行動力をフルブーストして人生を裏技イージーモードに変更するためにフィリピンの大学へ留学しました。

フィリピン語学留学出発までの顛末はコチラの記事
会心の一撃  (旧Today's BAR SEVEN!!!BLOG)

行動力強化訓練の70日間バックパッカー旅の話
冒険の終わり、挑戦の始まり (旧Today's BAR SEVEN!!!BLOG)

フィリピンを選んだ理由とFar Eastern University留学の話
予測不可能な人生のスタートライン (旧Today's BAR SEVEN!!!BLOG)

リンク先のリンクまで含めると読むのにかなり時間が掛かりますが、子供の将来に悩んでいる方なら「こんな育て方もありますよ」と参考になると思うのでゼヒ。


コロナという不測の事態もあって色々と大変でしたが、語学留学中にドゥテルテ大統領が就任して国が大きく変わったのもタイミングが良かったです。5年前の賭けの予想以上にフィリピンの発展、ビジネス資本の流入は素晴らしく、Linkedinを利用して色々な企業を調べて受けたそうです。日本みたい誰も得しない無駄で無意味な一括採用なんて無いのがありがたい。特有の就活事情のせいで日本ではいつまで経ってもLinkedinってなかなか普及しないですね。才能のある人材が欲しければ一括採用なんて止めちゃえばいいのに。

日本の企業もいくつか受けたそうですが結果は鳴かず飛ばず。時期的に中途採用扱いで海の物とも山の物とも分からない息子の経歴に興味を示されなかった模様。モッタイナイ。

日本企業と対照的に今フィリピンでは外資系企業がとにかく人をかき集めているそうで、先輩のツテをたどってアクセンチュアの面接を受けたそうです。恥ずかしながら僕は知りませんでしたが、アクセンチュアは世界に56の拠点と48万人の従業員を抱える世界最大級の経営コンサルティングファーム。日本国内の正規ルートだと一流大学からしか入れません。受かってたらネタとして面白かったのに残念ながら縁が無かった模様。昇進しないと仕事はほとんどSEだそうなので息子にゃ向いてない。

IBMの面接も受けたそうですが、どう考えてももっと息子に向いていなさそう。

最終的にHello Connectへ決まりました。「なにその会社?」と思ってLINEの返信の遅い息子の代わりに調べたら、Hello Freshの子会社だそうです。

今年から日本でもサービスインをしたのでご存知の方もいるかもしれませんが、Hello Freshは元ゴールドマンサックスのドミニク・リヒター氏が2011年にベルリンで起業した世界最大の食材宅配サービス企業です。日本で言うヨシケイオイシックス、コープみたいなサービスをしているグローバルなデッカイ企業です。そのうち日本でもYoutuberがレビュー動画あげると思います。

デッカイと言うのがホントにデカくて、現在展開しているのはドイツ、オーストリア、スイス、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクデンマークスウェーデン、フランス、イギリス、カナダ、アメリカ合衆国、オーストラリア、ニュージーランドと日本。フィリピンもスタートしたばかりのようです。2020年には約700万人の顧客に6億食を配送し、売上約4800億円なのだとか。いや~、デカい!コロナ前から株価は急上昇をはじめ、コロナで弾みがついて2年半で10倍以上に高騰。成長花盛りの企業です。

どこの国でも経済発展しジェンダーレスが当たり前になると、共働き家庭が増えて食事は手早く簡単に、それでいて美味しくて栄養バランスの整ったものが求められます。食材の切り分けは中央管理されるので食品ロスの低減にも貢献できます。送られてきたパッケージをキチンと調理すれば各家庭ではロスゼロです。それに日本ほど毎日毎日色々なものを食べる文化って他国ではないので、色々と選べるのも欧米ではありがたがられるのではないでしょうか。多くの人口を抱え発展目覚ましいアジア諸国での需要もこれから相当高いはず。ヨシケイも早くからグローバル展開をしていれば・・・。

息子の就職するHello ConnectはHello Freshのフィリピンでのサービスインをバックアップしたノウハウを生かしてビジネスサポートをする経営コンサルタント会社のようです。ちょうど日本人スタッフを探していたところに縁があったらしい。ドイツの会社なので提示された月給はフィリピンでは高給取りの95000ペソ(21.6万円)だそうです。ドイツ並みに夏季休暇が2ヶ月ぐらいあるんでしょうか?今度聞いてみます。


外食産業のさらにゆとりの部分の酒を専門に扱っている父親の息子が内食の会社に就職するとはなんとも皮肉な話です。

個人事業主ひとり親方の父親の息子が業界世界最大の企業に就職するとはなんとも皮肉な話です。

母親にヨシケイの文句を言っていた息子がヨシケイみたいな会社に就職するとはなんとも皮肉な話です。

ようやく社会人のスタートラインに立てただけですが、なにはともあれ就職おめでとう。裏技がバッチリ決まって親としても嬉しいです。来年は様子を見にマニラへ遊びに行きます。


子供の将来に不安を抱えている方、正解の道は1本ではありません。子供の特性を見て色々なルートを示してあげるのも親の役目です。

5年前の19歳バックパッカー
場所はアルバニアだったかモンテネグロ
スマホ一つで自由に国境を越えられる時代です
住む場所なんて世界中どこでもOK