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娘が大学合格! 医療の道へ進みます

娘が大学に合格しました!人生のタスクが一つ片付いて安堵しています。

息子については過去にたびたびご報告しているので知っていただいている方も多いかと思います。
大都会マニラの中心で普通じゃない人生を謳歌しています。

娘ちゃんは息子のように人並外れて行動力が高いでもなく、大根のように神経が図太いでもなく、兄妹で真逆の性格で、誰に似たのかTHE 温室育ちでおっとりしています。嫌なことがあっても興奮して怒る姿を見たことなくピエンと泣いてしまいます。TVゲームをしている様子を観察しても、安全ルートで時間をかけてコツコツと地道に進めるタイプです。ゲームの進め方って人間性がハッキリと出るので子供の性格を知るのに良いですよ。ゼルダとかアクションRPGがおすすめです。

小学校高学年ぐらいになり、おおよその学力と性格が分かってくると「娘ちゃんの将来、どうしたもんかね?」とずーっと考えていました。営業や販売職のように過度のノルマやストレスにはとても耐えられそうもなし。時間勝負の忙しい仕事も無理っぽい。仕事に追われてガツガツ働くのには向いていなそう。

そもそもの大問題として、未だにジェンダーギャップの著しい日本で女性が適正な給料と待遇で生涯活躍できる職場はとても限られています。パッと思いつくのは公務員や儲かっている大企業か、女性向けの商品やサービスを提供している企業ぐらい。JTC(Japanese Traditional Company)や中小企業などに多い、時間外労働ありきで成り立っている会社では出産して育児が始まると残業が出来なくなり手取りは減り、昇進・昇給の道も狭まります。会社によっては産後は契約社員に切り替えられる場合もあります。

結婚して出産後にキャリアアップの道が狭まるとなると、生涯世帯収入でみると5000万円から1億円ぐらいの損失になります。旦那が死ぬほど働いてもカバーしきれる金額ではありません。稼ぐ力が1~1.5馬力にダウンしては我慢しなければならないことも多くなります。

今どきは生涯独身も珍しくないですが、友達と食事したり旅行に行ったり楽しく過ごすにも、将来の不安を感じることなく安定してお金は必要です。

悲しいかな普通の女性が普通に生涯稼ぎ続けるのはなかなか大変な日本。どうしたもんかね~と考えていたある時、働きながら毎日呑気に楽しく過ごしている女性がいることに気が付きました。うちの嫁です。

私「なあ、人生でなんか悩みとかある?」

嫁「そりゃあるわよ!」

私「例えば?」

嫁「例えば?……なんやかんや色々あるのよ!」

私「(ほら何も無いやんけ…)」

残業無し、転勤無し、ノルマ無し、有休も割と自由に取れて、土日はママさんバレーに忙しくしています。嫁さんの職業は医療技師です。

勤務医は科にもよりますが外科や産婦人科、緊急医療など労働基準法ガン無視の激務です。一生懸命勉強して医学部に入り6年間猛勉強して医者になっても仕事と勉強はずっと続きます。人生ずっと努力した結果、忙しい当直の日には深夜に急いでカップラーメンをすする。お客さんの話を聞いても、生き死にに直接関わったり責任重大、お医者さんって大変だな~と思います。よほどの志がないと到底務まりません。

看護師さんは最前線で患者さんと関わるので心身ともに大変です。やはり科によっては生き死にに関わり責任重大。セクハラおやじのストレスも多く、当直も月に何度もあり生活は不規則になりがちです。3Kどころか最近は9Kなんても言われているそうです。

医療事務という仕事もありますが、国家資格ではなく民間資格で強みに欠けます。給料はちょっと低めです。

そこにきて医療技師です。国家資格に守られて安定した仕事と収入が保証されています。業務は医師の指示で行い責任重大でもなく、激務でもなく、誠に絶妙な立ち位置です。うちの嫁さんのように仕事出来る風を装っておけば医師や周りの人からも一目置かれます。

特性と性格、将来性、待遇面を考慮して娘ちゃんは診療放射線学科を選びました。その名のとおりCTやMRIを操作して診断を行ったり、放射線治療などを行うのが仕事です。放射線技師は引手あまたで就職に困ることはありません。男女比4:1と女性は貴重な人材です。男性に見られたり触られたりするのを嫌がる女性は多いですし、特にマンモグラフィーなどの検査では重宝されます。

仮に今後、機械やAIが進化して放射線技師の作業が減ったとしても、世の中を何も変えようとしない日本政府は、おそらく何も変えないでしょう。近い未来に作業はスタートボタン押すだけになっても、ボタン押すだけでも国家資格である放射線技師の資格が必要です、みたいな。実際、医療業界は今でも、誰でもできそうな簡単な作業でも行えるのは有資格者のみ、ということはたくさんあります。変わらない日本に生まれて良かった!

病院にもよりますが、残業や当直が多くて体力的にキツイということはあまりないそうです。もしもキツければ他の楽な病院に転職すればよいだけ。そう、それが国家資格。

「なんか働くのだりぃし、1年ぐらい休んで海外にでも移住しようかな」と思っても、1年後に問題なく働き先がみつかります。そう、国家資格を持っていればね。

予測不可能な人生の息子とは対照的に、高校卒業前にすでに向こう40数年の予測がほぼほぼ出来る人生を選んだ娘ちゃん。大学には家から通うので仕送りは要らないし、岡山は医療施設が充実しており働き先がたくさんあるので就職後も家から通うことになるでしょう。家にいてくれれば親としてもなにかと助かるし、家賃が要らないなら30歳までに余裕で1000万円ぐらいは貯金できます。なんなら上手いこと実家が太い金持ちの医者でも捕まえてくれればもうパーフェクト。俺が義理の息子のフェラーリ乗り回してやるぞ!

次の目標は4年後の国家試験。勉強も遊びもたくさん学んで大学生活を謳歌してくださいな。

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