先週から全国的に急に寒くなりました。寒さには強い我が家の愛犬コーギーも急な寒さに驚いたのか、最近は寝るときに嫁さんを湯たんぽ代わりにピッタリくっ付いて寝ているそうです。いよいよ断熱DIYの季節ですね。
住宅における断熱:断熱の基礎知識3(引用:Tech Note 株式会社イプロス)
近年、日本でもようやく樹脂サッシが普及しつつあります。住宅街を観察していると新しい家の窓枠が白色だったら、たいてい樹脂サッシです。現在、一番断熱性能が高いのはオール樹脂サッシ+3層ガラスです。
「我が家は樹脂で3層だよ」というここ5年ぐらいで家を建てられた方には、この記事は読む必要はありません。
我が家みたいな’00年代以前に建てた家は、ほぼアルミサッシを採用しているはずです。アルミの熱伝導率は樹脂の1000倍です。断熱どころかアルミ鍋が存在するように熱を効率よく伝えるための素材です。冷たい外気をほぼロス無く室内に伝えてきやがります。加工がしやすくて丈夫とは言え、まったく誰が窓枠に採用しようと思いついたんだよ?
さらに単版ガラスだと断熱性能は障子、つまり紙1枚と変わりません。例えるならアルミサッシ+単版ガラスなんてYシャツ1枚で冬に外を歩いているようなもんです。ペアガラスだから暖かいと昔は言っていましたが、ガラスは良くても熱伝導率が抜群のキンキンに冷えたアルミ部分から大量に冷気が放出されます。なんで誰も疑問を持たずにアルミサッシなんか普及したんでしょうね?
先進諸外国に比べて日本の住宅性能が低いのはアルミサッシが原因です。我らアルミの呪いにかけられた者たちは断熱DIYで冬と戦うしかないのです。
「べつにそんなに気にならないけどなぁ?」という方は住宅性能で業界の最先端を走るウエルネストホームの動画を見てください。
我が家では冬に短パンTシャツで快適に過ごすなんて不可能です。家ってなかなか比べる機会が無いから自分の家が当たり前と思っている人、多いと思います。せいぜい「実家は古いから寒いなぁ」とか。僕もそうでした。
家なんて一生に一度の大事な買い物なのに悔しくなりませんか?僕は悔しいです。悔しいから、出来る範囲で快適生活に向けて、我が家は今年もアップデートしました。
まず廊下の窓を定番のポリカ中空ボードで断熱DIY。採光が目的で開けることのない窓に設置するならポリカが良いです。
設置には色々なやり方がありますが、考えた末、シンプル&格安な方法をあみ出しました。ソフト戸当りTS0601を両サイドにボンドで張り付け。やわらかい素材の部分があるおかげでサイズが上手く合えばキューっと隙間無く収まります。上手くジャストサイズに裁断するのは少々大変ですが。上下方向は面倒なので張り付けませんでした。1㎜程度の隙間がありますが、まあ気にしない。そして2階の寝室にはハニカムスクリーンを設置。
ハニカムスクリーンでスッキリ |
空気層を持つハニカム(蜂の巣)構造で断熱性能が高いスクリーンです。最近では純正で採用しているハウスメーカーもあるので、新築の家を観察するとたまに付いています。断熱性能が良いだけでなく、デザイン的にもカーテンからハニカムスクリーンに交換すると部屋がとてもスッキリします。外から見てもカーテンより生活感が薄まってスタイリッシュです。
8月に南側の窓に設置しましたが、カーテンと比べて室温が2~3度下がりました。効果抜群。冬の検証が楽しみ!
最近はニトリでも売っているそうですが、eeblindさんは1㎝単位でサイズオーダー出来るし、注文すると韓国の工場からダイレクトに送られてきて安くて速いのでおススメです。一見、紙のようですが特殊加工されていてシワになりにくいし、簡単に外せて水で丸洗いもできます。浴室の窓に設置しているものはポツポツと黒カビが発生したのでハイターしましたが色落ちもしませんでした。丈夫なので取り扱いに気を使うことはありません。
ただしハニカムスクリーンを性能の低い窓に設置すると結露が凄いです。我が家では勝手口にも設置していますが、2月は排出された結露が外でツララになっていました。
そもそもの話をすれば、家を建てるなら窓には予算を掛けること。そして必要のない窓はなるべく作らないこと。どうしても採光に窓が必要であればフィックスで。フィックスなら隙間ゼロだし、構造がシンプルなので掃除が楽です。通気はどうするの?とお考えの方、今どき都市部の住宅では通気するメリットは少ないです。換気と通気の話はまたの機会に。
最大の熱エネルギーロスの原因である玄関はまだ手を付けていません。玄関ドアも’00年代以前の家ならば、たいてい断熱性能が低いはず。我が家はアルミ+樹脂パネルで出来たドアで、厚みがあり空間があるので窓サッシに比べればマシですが、それでも触るとまあまあ冷たいです。
当然、玄関は出入りが多いため内窓を付けると利便性にかなり支障が出ます。やはり交換してしまうのが理想ですが、けっこう費用が掛かるのでハロウィンジャンボ宝くじが当たったらやろうかと思います。